熟睡習慣

早起きは三文の得というけれど

 午前3時ごろから新聞配達しているひとやお豆腐屋さんや午前5時からのニュース番組に出演しているアナウンサーやキャスターおよび早朝番組のラジオに出演しているひとは、何時の寝て起きているのか。午前3時起きのひとならば、午後8時か午後9時に就寝となるそうだ。
 午前3時に起き、出社すると朝日は見ない。屋内ばかりの仕事だったらどうだろうか?昼休みに外に出るとなるとその時だけ、日光を浴びることとなる。冬場だと陽当たりせずに1日を過ごすこともあろうか。確か体内時計は、24時間でなくて25時間くらいあって、洞窟のようなところで暮らしていると1時間のずれの調整ができない。朝、お日さまの光を浴びることによって、そのずれを調整できるという実験結果があると聞いています。早朝の仕事をしているひとは、ルーティーン化しているので、早めに就寝と起床が身についているようだ。

24時間戦えますか

 バブル期の1988年に発売された三共のリゲインのCMが有名になった流行語ですが熟睡はかけ離れています。睡眠時間は、3時間あれば十分だ!とも言われていた時代です。そうでなくても60年以上前の昭和の高度経済成長期の黒澤作品「悪い奴ほどよく眠る」(Amazon prime video:https://amzn.to/46tE32s)から熟睡すること自体が良くない事とされてきたようです。
 バブルが崩壊し、2000年頃になると”過労死”が社会問題となり、労働時間の短縮が求められてきた。
睡眠負債から不眠症や生活習慣病に罹るリスクが高くなるそうです。睡眠負債を解消し、熟睡習慣を実践することが良いと言われます。当時、20代~40代いまの50代以上の方々は、特に要注意となるので、下記の書籍を参考になさってください。
人生100年時代に求められているのは、熟睡ができていることになります。もの忘れ外来専門の脳神経外科医も熟睡習慣を推奨しています。
脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」 スマホ脳・脳過労からあなたを救う [ 奥村 歩 ]

スマホ依存

 常日頃、スマホを使用している。スマホを使用しない日はない。ほとんど、スマホ依存症と言っても過言ではない。寝る前にスマホやPCやタブレット端末を見るとそのブルーライトにより、メラトニンという体内時計ホルモンにより入眠できるはずが、オレキシンが分泌されて、眠れなくなる(覚醒してしまう)。熟睡習慣からはほど遠くなるどころかひどい場合は、スマホ認知症になってもおかしくない。
 だから、若年層も注意ないといけない。

睡眠負債を解消し、熟睡習慣を身につけよう!
は、若年層に対しても言えることのようだ。スマホ認知症のことも書かれています。

ルーティーン

 出張や転勤、旅行等日常から離れたところで生活となると、なにかと緊張するし、不慣れなことが多いので、疲れてしまうのではないでしょうか。新しい環境へ順応するには、それなりの時間が必要です。平常心を保とうとするといつもやっている事、ルーティーンと呼べるものを行えば、良いのではないでしょうか。いままで早朝に散歩やジョギングなどをしていた方ならば、新しい場所でも同じルーティーンを行うことにより、新しい環境に順応ができるようになるのではないか。平常心が戻るのではないでしょうか。新しい場所で熟睡もできるのではないでしょうか。

ボケがきた?どこにきた だれにきた―今なら間に合う4つの生活習慣 単行本 – 2012/5/1 奥村 歩 (著)
https://amzn.to/429eO40

ソロ社会

孤人化社会~ソロ社会(単独者社会)へ

 3年前の12月に刊行された書籍で、2040年の日本社会を予想したものがあります。試し読みを見ただけですが一読されてみては、いかがでしょうか。

「一人で生きる」が当たり前になる社会 (ディスカヴァー携書) 新書 – 2020/12/18

あと押し(ナッジ:nudge)されないと行動できない?

ナッジ(nudge)されないと行動できないのだろうか?
階段を踏むと音が鳴る仕組みを施すとエスカレータでなく階段を使うようになる動画です。

他者依存

 ”もの忘れ外来”の脳神経外科医は、脳疲労からスマホ脳そしてスマホ依存となると言っています。
なにかわからないことがあると、『グーグル先生に訊いてみよう!』とGoogle検索する行動をとってしまってはいないでしょうか。これ、他者依存と言えませんか。
※最近では、生成AI chatGPT(無料版)を使うこともあります。有料版は良いとは聞いていますが使用していません。chatGPT(無料版)の回答は、疑問を感じます。参考にはできますが、あてにはできないと判断しています。
 自分の頭で考えていない。自分で考えることは一旦、保留しておき、検索する。検索したら良い結果が得らえたという経験を一度でもしたら、やめられません。その行動が習慣化、日常化しています。時短が求められる日常であるため、そういう行動をしています。他人の事をとやかくは、言えません。
スマホ脳の処方箋 単行本(ソフトカバー) – 2022/9/20 奥村 歩 (著)

他者依存を指摘している社会学の書籍は、下記のどちらかとなります。
この社会で働くのはなぜ苦しいのか 単行本 – 2019/10/21 樫村 愛子 (著)
臨床社会学ならこう考える 生き延びるための理論と実践 単行本 – 2009/11/24 樫村愛子 (著)

補足

 紹介した書籍は、公立の図書館に所蔵されているかと思いますので、購入しなくても借りれるところで借りてください。1万円を超えるような高価のものはありませんが、決して、安価とは言えないと思います。

スマホ脳の処方箋

FOMO~脳過労~スマホ依存~スマホ認知症

 現在、日本ではFOMO(フォーモー:Fear of Missing Out)と呼ばれる状態になっている人が増えているそうです。FOMOとは、取り残されることへの恐れ。ネットニュースやソーシャルメディアなどを介して受け取る膨大な量の情報に、常に接していないと不安になること。

 FOMOと言わなくても依然から、
『周囲に合わせておく、空気を読まないといけない。』
『異端となったら、村八分とされて、生きていけない。』
『ご近所のひとと同じようにしておけば、やっていける。ムラ社会だからしょうがない。』

「なぜ、スマホに頼るのか?」の問いには、
『FOMOだから』よりも『他者依存しているから』が適切な回答ではないだろうか。
社会学の書籍には、『他者依存』が取り挙げられている。

「みんなと同じだと安心。仲間外れにならなければ良い。」
  ↓
「いじめを見かけても、いじめられているのは、自分じゃないから。違ったことを言ったり、行動すると、自分がいじめられる。周囲のひとと同じようにしておこう。」
  ↓
防衛機制のひとつですが、周囲に合わせておけばそれでよい。

間違っていたとしても周囲に合わせていればよい。

世の中の変動が激しい現在、取り残されてはならないから、FOMOとなる。簡単に新しい情報を得るには、スマホがカンタン。

 情報洪水のような情報過多となり、脳過労状態からスマホ依存となり、やがてはスマホ認知症。
1日100人以上の患者を診ている脳神経外科医は、依存症のスマホ依存の患者まで診ておられるようだ。
併設している心療内科医に診てもらったほうが良いケースもあるかもしれない。

スマホ依存やスマホ認知症は生活習慣病

 スマホ認知症やスマホ依存症は、生活習慣を改善すれば、良くなるそうだ。

スマホに依存 → 周囲に合わせることで安堵 → 他者依存

 スマホなくても生活できるのだから、スマホ使用する時間を減らせば良い。多様性を尊重して行けばよい世の中に変わってきている。他人の目を気にし過ぎなくてよいのではないでしょうか。

ボーと生きてんじゃねぇーよ

 チコちゃんに叱られる!ではないですが、ボーと生きているわけでなく、情報洪水のような情報過多なので、整理がつかず、脳過労しているから答えられないそうだ。

処方箋はこの書籍に書かれている

参考書籍

ネオリベラリズムの精神分析―なぜ伝統や文化が求められるのか (光文社新書)
この社会で働くのはなぜ苦しいのか 単行本
新型コロナウイルスが人間社会へ残した禍根-渦中に見いだされたセレンディピティとコロナ世代の可塑性- 単行本(ソフトカバー)