良い子症候群の若者たち

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多忙があたり前

 たらればは言わないほうが良いが、結果がすべてだ。大学の講義でも真ん中あたりから後ろの席でなく、前から3番目以内の席を常時陣取って、受講しておけばよかったと後悔はしている。高い授業料を親に払わせておいて、成績不良では立つ瀬がなかった。いまさら、そんな愚痴を溢してもどうすることもできない。なるようになるだけだ。
 最近の若い人たちは、6割が大学(学部以上)へ進学しており、就職する際も大学の先生のコネなどまったくあてにはならない。よって、インターンシップで採用される企業を探すしかないそうだ。

 いまの若者たちは、超多忙ではないだろうか。

映画も倍速で観るようです。観たい映画があれば、映画館へ行って3回は観ていた。(大昔は、上映中も出入りが自由だったので、1回では観きれなかった。)

 やることが多いのではないだろうか。To Do Listであろうと、コンビニなどでA7版の手帳で手で書くようなことはせず、アプリでやることを管理しているようです。下名は、いまだにアナログであり、A7版の手帳に毎日、やることを書き出し済かどうかを手書きで記入している。それでも用は足りている。他人に何やっていようが知られなくても済むからだ。他者との共有が必要な場合、デジタルツールが必要となります。Notion メモ管理ツールともタスク管理ツールの紹介ページ:https://aiddforecast.com/notion/ 公式サイト:https://www.notion.so/ja-jp/product

 大学の講義でも後ろにびっしりと並んで座るよりも前から3番目以内の席を陣取って、受講されることをおすすめします。遠慮する必要はない。授業料は払っているんだから、高い授業料分は取り返すつもりで受講されることが望まれます。
 こういうことを言うと、『うざい!』と思われるかもしれません。

 n十年も前に学生だったので、当時は3割が大学等へ進学していた。いまの半分だった。
大学には入学したものの、特にやりたいことがあるわけでなく、卒業後のことも具体的はぼんやりだったりすると、あっという間に4年は過ぎてしまう。それどころか、4年で卒業も危ぶまれることとなる。留年したとしても大学の先生のコネでなんとか就職できたのだから、幸いだった。
『何のために大学に入学したのか?』と問われたら、「・・・・・・」何も答えられないような状態ではなかっただろうか。迷うことがあったとしても『何のために大学に進学し、卒業後は何をしたいのか?』が明確であれば、問題はないはずだ。誘惑がいっぱいある。『蹴落とせばなんとかなる』という敵(甘い罠、誘惑)がいっぱいだ。

 なかには、大学に入学すること自体を目的化して、特権階級になった気になったバカがいたとも聞いている。そういうひとは、偏差値の高い大学に入学したひとたちだ。勘違いしないほうが良い。何のために大学に入学したのだろうか?入試を通ったら、あとの人生はバラ色だ!というのは、大昔の話だ。それは、n十年も前から変わらない。

 偏差値教育の成れの果て世代つまり、モラトリアム世代だからなんでもかんでも先送りしたがるので、先送り世代とも呼ばれている。その世代が、いまさらになって、あの時、こうしてもらっていたらとか文句を言おうが、どうすることもできない。『責任転嫁しないでください。自己責任でしょ!いまさら、そんなことを言われてもどうすることもできない。取り返すことのできない時間が長いです。残された時間が無さすぎます。諦めてください。手遅れです。』と応えるしかない。

 Too late!(遅すぎる、手遅れ、お手上げだったんだからあきらめて!)

いまの若者とは違いすぎるので、親の世代や祖父母の世代を模範とするよりも反面教師と見たほうが賢明です。

ファスト世代を理解するには

 いまの若者を理解するには、下記の3冊は読んでおかないとだめなようだ。
1.先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち 単行本 – 2022/3/18
 金間 大介 (著) https://amzn.to/3S7JaRx
2. 映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形 (光文社新書) 新書 – 2022/4/12
 稲田 豊史 (著) https://amzn.to/3M8fi3G
3.ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち (集英社新書) 新書 – 2022/9/16
 レジー (著)  https://amzn.to/3Fr8hr4

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