村八分でなくて村九分
(地域)社会からのけ者にされることを『村八分』と云われている。聞くところによれば、あとの二分が『村八分していても、残りの2分が火事と葬儀は一大事なので別であるため、仲間外れ(のけ者)にはしない』ということらしい。
今の世の中、家族葬が増えて以前のような親類やご近所や勤務先のひとたちも通夜葬儀に参列することはなくなってきている。新型コロナ感染症の影響もある。どちらが良いのかは、なんとも言えない。
自治会に入っていれば、家族葬であっても自治会から見舞金は渡される。ご近所からの香典等は差し控えてもらうこともできる。
地域社会とのつながりがない一人暮らしの高齢者だとすると、『隣の人はなにするひとぞ?』まったく、地域のつながりのない都会暮らしだったら、亡くなっていても何カ月も発見が遅れるというニュースもあった。引き取り手のないひとだとしたら、葬儀ところではない。
火事は一大事だから、周囲も注意をはらうが亡くなっていても関心がない。葬儀も関係ない。
『村八分でなくて、村9分』と言える。
独居高齢者が要介護となったら
同居家族がいても大変なことなので、家族のなかで、ADL(日常生活動作)に支障をきたしたひとがでると、要介護状態となると介護サービスを受けるしかなくなります。
独居高齢者だったら、なおさら、大変なことになる。お金だけではないが、他人が自宅に入ってきてサービスを受けるのだから、決していい気分にはなれないはずだ。
お金があって、介護サービスを受けることができれば、まだいいほうだ。
(介護保険があるので、低額にはなるが無料ではない。お金次第だ)
孤立とソロは違う
孤立とソロは違う、ソロであっても問題がないようなことを書かれている方もおられる。
正解はないと思うが、いまの超ソロ社会について、書かれている書籍は数多く出版されている。そのなかの一部を列挙しておきます。
孤独と孤立: 自分らしさと人とのつながり (Nursing Today ブックレット) 単行本 – 2023/3/7
松本俊彦 (編集, 著), 國分功一郎 (著), 大空幸星 (著), 吉川徹 (著), 横山美江 (著) https://amzn.to/3KV6SvG
「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える (ちくまプリマー新書) 新書 – 2022/1/7
石田 光規 (著) https://amzn.to/3z9SvRo
孤立不安社会: つながりの格差、承認の追求、ぼっちの恐怖 単行本 – 2018/12/13
石田 光規 (著) https://amzn.to/3Xy9six
孤立の社会学: 無縁社会の処方箋 単行本 – 2011/12/7
石田 光規 (著) https://amzn.to/45E2hr1
「居場所がない」人たち: 超ソロ社会における幸福のコミュニティ論 (小学館新書 443) 新書 – 2023/3/31
荒川 和久 (著) https://amzn.to/4ev3uoJ
超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書) 新書 – 2017/1/13
荒川 和久 (著) https://amzn.to/3RAWxZr