《中学生日記》のメディア史

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番組制作裏側まで

下記の書籍の著者は、中国出身のメディア史専門家です。
《中学生日記》のメディア史: 学校の日常を演出するテレビ 単行本 – 2024/2/16
王 令薇 (著) https://amzn.to/3zy6znL


放送内容各話の細かい内容の記述はないが、時代背景や番組制作の裏側の事情まで記述されています。
リアルに中学生日記を見ていないひとが、よくぞ、ここまで詳細に調べまとめられたと言えます。

リアルを求めるテレビ映像

 リアルな中学生に日常を求めた作品です。

素人の中学生を主人公にしたドラマであるが、対象者となる視聴者は下記のようになるのではないか。
1.中学生
2.中学校の教諭
3.中学校の教育関係者
4.中学生をもつ保護者
5.スポーツ指導者(中学生を指導するひと)
6.学習塾の講師
など。
必ず見てもらえる設定である。

大昔になるが、中学生日記に出演したという学生がいた。その学生が言うには
「どうだった?」
『別に、なんてことないよ。な~んも変わらんよ!』
中学生日記に出演した自体は、取るに足らない事らしい。そうでなくてはならないだろう。
それこそ、大義なことであったら大変だ。普通の中学生に戻れない。
放送局は、中学生の遊び場でない。

リアルを求めたテレビ番組は他にもある。
・ドキュメント72時間(NHK)
・家、ついて行ってイイですか(テレビ東京)
・●●警察24時(民放各社)

家、ついて行ってイイですかは、稀に見ることがあった。
一度、がんのため、余命いくばくもない若い女性であったが超前向きな考え方でおられており、
そのひとの家族や彼氏も理解しているという放送回を見たことがある。
普通ならば、ふさぎ込んでしまうものをよくぞ、前向きな考えでおられると感心したものだ。

「普通の人たちの日常」を求め続ける日本のテレビ文化

 現在では、テレビであろうとラジオであろうとトーカー(発信者)からの問い合わせには、聴衆からはLINEやX(Titter)が使われる。とりあえず、一方方向でなくて双方向の通信を実現をしている。不特定多数に対して発信しているので、その問い合わせに返答するひとは、余程、暇なのか?それともトーカー(発信者)を支持しているのかどちらかであろう。

「普通の人たちの日常」のリアルを求めるため、素人の中学生をドラマに出演させるとか素人を番組制作に関わらせるのは、いかがなものだろうか?

「中学生日記」では、ドラマに出演させるという社会教育とされてきたようですが、それは大義名分の建前でしかなく、本音は
『制作費がない、制作費を抑えたい!』
素人を番組制作に参画させると必ず、低俗化が発生してきている。
一般視聴者がメディアからの撒き餌につられること自体、誤った行動でしかない。

放送局へ用もなく行くべきでない。遊園地やレジャーランドやパチンコ・パチスロをやるところではない。

 NHK名古屋制作の「中学生日記」もいいかげんなものだ。登校拒否している子をヨットスクールへ行かせれば、なんとかなるような放送だってされてきている。後日、死亡事故まで引き起こし、問題となった。
「1に世間体、2に世間体、3,4がなくても5に世間体、世間体がいちばん大事、それさえが守れれば他の事はなんとでもなる。余所行き対応できればいい。」

 現在ならば、登校拒否やひきこもりもメンタルヘルス上の問題として捉えて、心療内科など専門医に診てもらうのが正しいとされています。

「普通の人たちの日常」を求め続ける日本のテレビ文化と言えば、聞こえは良いが、本音は制作費を安く抑えたいだけで、素人(中学生に限らず、老若男女すべての世代)を使えばいいというのはアコギ(阿漕)だ。メディア関係者は、貧乏神・疫病神・死神の三厄神にしか思えない。関わり合うこと自体、誤りだ。時間と労力のむだな浪費でしかない。

どちらが大人

 『中学生日記』のドラマに出てくる中学生のほうが「大人」ではないか?
いま現在の大人のほうが「こども」ではないか?

 精神年齢は12,3歳か?
と思えるような行動をとるひとまでいるのではないだろうか?

 ひろゆき氏の「それはあなたの感想ですよね!」と言うよりも「それはあなたの妄想ですよね!」
と言うしかない行動をとるひともおられるようだ。

 ありえない妄想(メロドラマやワイドショーの芸能人ゴシップやAV)と事実を区別できずにいるようなひとを見かける。中高生くらいが妄想するを事実のようにして、他者を疑う。2chや5chや爆サイなどの掲示板の書き込みを見れば、誹謗中傷だらけでどうしようもない。最近は、規制が入って少なくはなっているが、無くなりはしない。真に受けるひとはいないことを期待する。例えば、このひとたち、不倫してるのでは?洗濯屋けんちゃんみたいに友人の彼女とやっちゃってるのでは?ありもしない事をあたかもあるかのように疑う。懸賞付き小説を作成しているのだろうか。


 常日頃、偏差値コンプレックスや学歴コンプレックス、出自コンプレックスを解消したいと願っているので、些細なきっかけさえあれば、他者を誹謗中傷する。
 大人のやる事だろうか?小学校低学年生レベルのケンカみたいなことをする。

 かつては、中学生の投書からワルノリして、レコードまで出したが即日、教育委員会から発売禁止になった。B面の曲を出したひとはご愁傷様です。『鳴かず飛ばず』の人生を歩むとばっちりを被っている。岐阜放送の黒歴史だが、半世紀経っているからかYoutubeで動画が見れる。
 低俗化もここまできたかとあきれてしまいます。民放はなにをしでかすやらわかったものではない。
https://youtu.be/ZmoKGkzsmlU?si=biEQiK3MZyUF6UIP
(2023/10/04 CBC1053CH)
上記だけでなく、類似したことは他局でも行われてきた。中高生の校則には、卑猥な言動は慎むこと等が書かれており、学校ではできないような下ネタも他ではできるという報酬は、ストレス解消にもなり得た。

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