モラトリアム世代

日記
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どの世代か

 1956年~1964年生まれの10年間の世代を指し、高度経済成長期を幼少期を過ごした世代であり、なんでもかんでも先送りをするひとが多いと言われている世代と呼ばれている。なぜ、先送りをする”あすなろくん”のようなひとが多かったのか。モラトリアム世代の親の世代といえば、昭和ひと桁世代であり、戦中と戦後の混乱期も過ごしてきており、いままでの価値観が180度変えさせられた世代。その子どもの世代に親の世代の常識が通用するわけではない。戦争自体を知っている世代と知らない世代との差がある。

旧人類世代はメランコ型、新人類世代以降はシゾフレ型が多い

 1955年以前の生まれの方は、頑張り屋さんのメランコ型が多く、新人類世代以降はシゾフレ型が多いと言われています。モラトリアム世代はどちらなんだろうか。これは個人差があるのでなんともいえないが、1965年前後以降を新人類とされているようですが、そうでなくて、1960年生まれ以降が新人類世代と呼んでも良いと感じます。モラトリアム世代でありながら新人類と呼ばれてしまう世代となります。

何でも先送り

 当然、昭和ひと桁生まれのひとが迷ってしまっているので、放任されたり、過保護だったりが多いように思えます。よって、モラトリアム世代にとっては、いままでの常識が通用するはずがありません。解決しようにない問題にぶち当たれば、『いまは解決できないけれど、しばらくすれば、良い解決方法が見つかるだろう。やむを得ないから先送りにしておこう。後日、解決するかもしれない。

 そう考え、行動してきている方は少なくないように思います。先送りにしてはいけないものまで、先送りとしてしまう。(1年経てば良くなるだろうとかあとでなんとかなるさ!という考えだ)

割れ窓理論(Broken Window theory)

割れ窓理論が発表され、1992年にNYPD(ニューヨーク市警)がその理論を元に秩序維持ポリシング(OMP)が実施されてきている。(参照1)

日本でも防犯のため、導入された例があるようです。

 昨今では、そのやり方が問題視されてきてる。黒人やラテン系への偏見で行っているのではないか。防犯効果は他にもあるのではないか等、影の部分が取りさたされてきています。

 些細な軽微な犯罪でも見逃さずに呼び止めて尋問し、そして身体検査をする。Stop,quetions and friskと言われる警備方法ですが、対象とする相手を先入観・偏見で行ったのではないかと云われている。白人至上主義があるのかも知れません。(参照2)

参照:
1.ニューヨーク市における犯罪の減少と秩序維持ポリシングhttps://yamagata.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1152&item_no=1&page_id=13&block_id=29

2.ニューヨーク市の最近のポリシング改革---Floyd訴訟連邦地裁判決後の取り組み---https://yamagata.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=4915&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1&page_id=13&block_id=29

些細なことを見逃し、問題の先延ばしするため、Too late(手遅れ)

 割れ窓理論が知られるようになったのは、1990年代なので、それ以前は解決困難な問題は先延ばしを選択されてきているようだ。どうすることもできない状態になって、気づき、対応しよとするがそのときは既に

 Too late(手遅れ、遅すぎる)

となってしまう。

過去を現在化するため、認知症や統合失調症か?と疑われる

 そう疑われるようなひとも少なくないのではないだろうか。いまさら、1980年代のころの問題を現在の問題のように扱うひともいるようですが、そういうひとは認知症や統合失調症の疑いをもたれるかもしれないので、メンタルヘルスの専門医を尋ねたらどうでしょうか。

モラトリアムなのは、その環境がそうさせたのか?

 モラトリアム世代は、当時の解決が困難な問題ほど、先送りしてきているようだ。それは、割れ窓理論も発表されたが、注目されたかどうかは1992年以降なら、注目されてきているが、それ以前は周知の事実にはなっていない。モラトリアム世代が当時、割れ窓理論を知っていたら、世の中は大きく変わっていただろう。どうしようもない困難の場合、先送りを迷わず選ぶのも無理が無いので、環境自体がそういう環境だったがために個人の力ではあがなえない。その世代がすべて、先送りをしたがるモラトリアムな方ではない、がんばり屋さんのメランコ型といえるような方もおられるし、他人任せの自分が無いシゾフレ型が多い。環境がそうさせたと考えるのが自然ではないだろうか。

シゾフレ型は被害者意識が強く被害妄想から責任転嫁まで

 シゾフレ型は自分がないので、他人と同じであれば安心すると言われている。自分の責任ではないといいつつも実は、自分がお荷物・足手まといを言っているのかを気にしていしまいます。

 責任転嫁されては、冤罪がおきるからやめて欲しいものです。

結論

 すべてではないが、モラトリアム世代はどちらかというとシゾフレ型のひとが多いように思えます。がんばり屋さんのメランコ型も少なくありません。現在と違って、当時はどうしようもない問題でも現在だったら、解決できたかもしれない。 必ずしも解決できるとは限らない。いまさら、言われても時は遅しでどうすることもできない事が多い。それでも責任転嫁してくるようなひとがいたら、”相手にしない”これが一番の対処法と言えるのではないでしょうか。

 いま現在の置かれている状況が他者のせいにすること自体、誤りではないでしょうか。自己の選択でそうなってきたのですから、自己責任としか言いようがありません。他者に責任転嫁は、横暴としかいいようがありません。他因自果でなくて、自因自果でしかありません。

参考書籍

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